こんにちは、あおです。
今日は、障害者手帳について書いてみようと思います。

障害者手帳の存在を知る

私がうつ病の治療で通院を始めてから、約半年が経過しようとしていました。
その過程で、インターネットで「うつ病の症状が一定の重さであれば、通院開始後半年を過ぎると、障害者手帳の申請が可能」という情報を見つけました。

私は通院の際に、自分が障害者手帳に該当するのかを、医師に尋ねてみました。
医師は「障害等級3級に該当する可能性がありますよ」と教えてくれました。
そこで、私は障害者手帳の申請を考えることにしました。

障害者手帳とは

障害者手帳は、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の3種類があります。

うつ病の場合は「精神障害者保健福祉手帳」として申請します。
精神障害者保健福祉手帳は、一定の程度の精神障害を持っている方々を支援するための制度です。

この手帳を持つことで、精神障害に関わるサポートが提供されます。
手帳の持ち主の自立と社会参加を支援し、さまざまなサポート策が用意されています。

精神障害者保健福祉手帳の等級は、精神疾患と能力の障害の状態を総合的に評価し、1級から3級までの段階が設けられています。

障害者手帳と自立支援医療の同時申請

申請手続きは、専用の診断書を医師から提供してもらう形で進めました。

診断書の記載をお願いする際に、「自立支援医療も申請しませんか?」と医師から提案されました。
自立支援医療を受けることで、医療費の負担が軽減されるとのことでした。
このメリットに惹かれ、私は障害者手帳の申請と同時に自立支援医療の申請も進めることにしました。
(自立支援支援医療の詳細についてはこちらの記事をどうぞ)

障害者手帳の取得

診断書を頂いてから区役所の福祉課に申請に行きました。
その際に顔写真の提出や、免許証の提示などがあったので、お住いの地域で必要なものを区役所のホームページなどで調べておくことをおすすめします。

後日申請が通った旨の書類が届きました。
区役所の福祉課に手帳を受け取りに行き、手帳の取得は無事に完了です。

障害者手帳のメリット

障害者手帳は提示することで様々なメリットを受け取ることができます。
実際に私が体験したメリットについてお伝えさせて頂きます。

映画が1000円で観られる

私が通う映画館では、障害者手帳を提示すると、映画を1000円で観ることができます。
また、同伴者も同様に1000円で鑑賞できます。
私は友人と一緒に観に行く時に利用しました。

美術館が無料

障害者手帳を提示すると、美術館を無料で観覧できます。
旅行先の美術館も含め、様々な美術館を気軽に訪れることができます。

交通費助成が出る

障害者手帳を受け取った際に、区役所の福祉課の窓口の方から「交通費助成を申請できますよ」と教えて頂きました。
私の住んでいる地域では、年間約5万円の交通費助成があるそうです。
福祉課の別の窓口に行き、障害者手帳と記名式のICカードを提示して、ICカードにチャージして頂きました。
ICカードの限度額が2万円ほどだったので、限度額までチャージして頂き、残りの分はまた区役所に来てチャージすれば良いとの事でした。
地下鉄や市電に乗る料金が実質的に無料になり、気軽に外出できるようになりありがたかったです。

地下鉄料金が半額

また、私の住んでいる地域では、地下鉄に大人の半額料金で乗ることができます。
交通費助成と併せてお得感があります。

障害者手帳にデメリットはあるのか

私は障害者手帳の3級を取得していますが、生活をしていて障害者手帳のデメリットを感じたことはありません。

必要な時に提示すれば良いだけ(しかもメリットが多い)ですから、普段は手帳の存在を忘れているくらいです。

ただ障害者手帳を受け取った際、私は唯一のデメリットを感じました。
それは、「自分は世間的には『障害者』になったんだ」という感情です。

自分から医師に手帳が申請できるか聞き、自分で区役所で手続きをしたのに、それでもなぜかショックを受けたのです。

社会的には「弱者」ではないと理解していても、障害者手帳を手にすることで、自分のアイデンティティに対する微妙な揺れを感じてしまいました。

おわりに

障害者手帳を取得する前は、何かが変わってしまうのではないかと少し緊張しました。
でも実際には、自分や周りの人々は何も変わらず、そのことが嬉しかったです。

障害者手帳は、日常生活をより快適に過ごすためのサポートをしてくれています。
私自身、取得後の生活が便利になったことを実感しています。
自分の感情と手帳のメリットをバランスよく考えることが大切だと思います。

もしご自身が障害者手帳に興味を持っているなら、ぜひ検討してみる価値があります。
このブログが、そういった方々のお役に立てれば幸いです。

参考

厚生労働省 | 障害者手帳