こんにちは、あおです。
今日は放送大学について書いてみたいと思います。

きっかけ

退職してから少し経った後、穏やかな時間が流れる中、徐々に気力が戻ってきて、何か新しいことをしてみたいと思うようになりました。
(退職した経緯についてはこちらの記事をどうぞ)

せっかくお休み中なんだから、時間がないとできないことをしようと思い、以前から気になっていた放送大学に入学して授業を受けることにしました。

放送大学とは

放送大学は文部科学省・総務省所管の通信制の大学です。

大学卒業資格(学位)の取得を目指すだけでなく、キャリアアップや生涯学習、資格取得など、様々な目標に合わせて学び方を選べます。

入学試験はありません
申し込みをすれば、入学することができます。

1年に2学期制で、1学期と2学期どちらのタイミングでも入学することができます。
出願期間は、4月入学の場合は11月下旬~3月中旬、10月入学の場合は6月中旬~9月中旬です。

私は2学期の10月入学をしました。

入学方法と入学金

放送大学には3つの入学方法があります。

全科履修生

最長10年在籍できます。
所定の期間在学し、かつ必要な単位を履修することで、大学を卒業し学位を取得することができます。
入学金は24,000円です。
ちなみに、卒業までに必要な費用は、706,000円~です。

選科履修生

1年間在籍できます。入学金は9,000円です。

科目履修生

半年間(1学期)のみ在籍できます。入学金は7,000円です。

選科履修生と科目履修生は、自分の興味のある分野から特定の科目のみ1科目から学ぶことができます。
全科履修生としていきなり入学するのは少し不安だったり、とりあえず放送大学の雰囲気を味わってみたいという方がお試しに入学するのにぴったりだと思います。

私は選科履修生を選んで入学し、1年間学ぶことにしました。

授業料

放送授業(通信制の授業)の授業料は、1科目11,000円です。
面接授業(対面の授業)の授業料は、1科目5,500円です。

※2024年度1学期から授業料が値上がりし、放送授業は1科目12,000円、面接授業は1科目6,000円になるようです。

放送大学の学部

放送大学には6つの学部があります。

生活と福祉コース

日常の衣食住に関連すること、家族、健康、福祉等、身近な事柄を対象に学び、人の生活に関わるさまざまな領域を総合的に研究し教育している学部です。

授業科目例としては、「食の安全(’21)」や「感染症と生体防御(❛18)」「認知症と生きる(’21)」「子どもの人権をどうまもるのか(’21)」などがあります。

心理と教育コース

「教育系」、「心理系」、「臨床心理系」の3つの領域から構成され、広く人間の発達に関わる問題を総合的に研究し教育している学部です。

授業科目例としては、「教育・学校心理学(’20)」や「心理学統計法(’21)」「心理学概論(’18)」「臨床心理学概論(‘20)」などがあります。

社会と産業コース

法律、政治、社会、経済、経営、会計、環境、デザイン、農業、工業等の幅広い領域にわたる学部です。

授業科目例としては、「経済社会を考える(’19)」や「市民自治の知識と実践(’21)」「環境と社会(’21)」「社会と産業の倫理(’21)」などがあります。

人間と文化コース

哲学、美学芸術、歴史学、地域文化研究、文学、言語文化、人類学、比較文化等の分野。
これらの分野のひとつひとつが重なりあった人間の文化を研究する学部です。

授業科目例としては、「歴史のなかの人間(’22)」や「『方丈記』と『徒然草』(’18)」「アメリカの芸術と文化(’19)」「文学・芸術・武道にみる日本文化(’19)」があります。

情報コース

コンピューターや通信システム、ソフトウェアの仕組みや処理される情報の性質を理解して、情報や情報通信技術と人間や社会とのかかわりを学び、「情報」からさまざまな問題を解決する術を身につけることを目指す学部です。

授業科目例としては、「情報ネットワーク(’18)」や「コンピュータと人間の接点(’18)」「データの分析と知識発見(’20)」「情報社会のユニバーサルデザイン(’19)」があります。

自然と環境コース

「生命・生態系」「物質・エネルギー系」「宇宙・地球系」「数理系」の分野から成り立つ学部です。

授業科目例としては、「ダイナミックな地球(’21)」や「暮らしに役立つバイオサイエンス(’21)」「生命分子と細胞の科学(’19)」「植物の科学(’21)」などがあります。

コース選択について

全科履修生の場合は、学部を選択して入学します。

選科履修生と科目履修生は、学部に関わらず好きな授業を履修することになります。

全科履修生は卒業要件に自分の学部で必要な単位の取得がありますが、別の学部の授業を受けることもできます。

放送大学で実際に受けた授業

放送大学の通信制の授業は、テレビ・ラジオ・インターネットで授業を受けることができます。

私は人間と文化コースと、情報コースの授業を受けていました。
どちらも通信の授業だったのですが、少しタイプが違います。

日本文学と和歌

人間と文化コースでは、私は「日本文学と和歌」という授業を受けました。
日本の歴史に沿って和歌の歴史を学んでいく授業です。
学期の始めに教科書が郵送されてきました。
授業方法はラジオで、音声のみの授業です。
授業の回数は、全15回でした。
学期の中間ごろに通信指導という名称の中間試験があります。
通信指導で合格点を取ると、学期末にはオンラインで単位認定試験を受けることができます。
単位認定試験に受かれば、単位を取得することができます。

「情報ネットワーク」

情報コースでは、私は「情報ネットワーク」という授業を受けました。
インターネットサービスを詳細に学ぶ内容で、正直に言うと付いていくのが大変でした。
教科書はなく、ネット上の資料を見ながら、スライドと音声による講義が行われました。
全15回の授業があり、各回ごとに確認テストが行われ、これが単位取得の条件に入っていました。
また、学期末には、単位認定試験とレポート提出がオンラインで行われました。

面接授業について

放送大学は通信制の授業のイメージが強いですが、対面の授業も行われています。
学期の始めに送られてくる一覧に、「面接授業」というものが載っており、それが対面授業のことです。

放送大学の学習センターやサテライトスペースで授業が行われています。
授業料は、1科目5,500円です。
授業が行われるのは基本は土日の2日間で、90分の授業7回、45分の授業1回、計8回の授業です(結構ボリュームがあります!)。

私はたまたま学習センターに通える場所に住んでいたので、いくつか授業を受けてみました。
授業を行うのは、放送大学に所属している先生や、他大学の先生も出張で授業を行なっているようです。
専門的でディープな研究内容を聞ける授業もあり、とても興味深かったです。

なお、教室の定員があるので、人気のある授業は抽選になる場合があります。
その際は全科履修生が優先され、選科履修生や科目履修生は抽選から漏れるケースがあります。
私は選科履修生だったのですが、希望した授業を受けられないこともありました。

おわりに

大学の授業を再び受けるという経験は、久しぶりの刺激と新鮮さに満ちていました。
知識を深め、新たな視点を得ることは、私にとって非常に楽しい瞬間でした。

しかしながら、日常の仕事と両立させることの難しさも認識しました。
自分にとって大きな負担となることが見えてきたため、私は選科履修生として一年間で学びを終えることを決断しました。

今後の道筋は未定ですが、学びの意欲が再び湧いてきた際には、科目履修生や選科履修生として再び入学し、自分の気になる授業を選んで受けることを検討しています。
これからも自分のペースに合わせて、興味を追求する時間を作りたいと思います。

このブログが放送大学に対する興味を抱く人々の一歩となることを願っています。
新たな学びの扉を開くことで、楽しみを感じていただけたら幸いです。

参考

通信制大学・大学院の放送大学